2023.07.04
学生エバンジェリストアワード2022-2023において伝統工芸とらくら代表の佐伯葉奈さんがグランプリ/富士通賞を受賞されました。
6月23日の表彰式では、審査員でもある富士通株式会社 シニアエバンジェリスト松本 国一さんからパネルなどが授与されました。さらに富士通賞の副賞として6月27日、Fujitsu Uvance Rooftopにて佐伯さんとFujitsu Gen Z Community※のパネルディスカッションが開催されました。
※Fujitsu Gen Z Community:富士通社内のZ世代の有志が集まるコミュニティ。営業、SE、開発、マーケティング、人事など異なる部署から、28人の若手社員が集まり、「共感できるブランドを築き上げる」という目標に向けて活動しています
Fujitsu Uvance Rooftopでは、AIによる表情認識技術の体験が行われ富士通の技術を体感いただきました。これはカメラによって表情を識別し、投影する景色が変化するものです(笑顔→青空、怒り→マグマなど)
そして、コミュニティメンバーと一緒にパネルディスカッションを実施しました!
お互いの自己紹介のあと、佐伯さんがグランプリを獲得された活動について、実際の発表資料とともにご紹介していただきました。
また、Fujitsu Gen Z Communityについて、運営の富士通)廣木健志さんからご紹介いただきました。さらに伝統文化の継承に関連して、富士通社員であり、一般社団法人日本伝統文化協会常務理事である高橋裕さんにもお話しいただきました。高橋さんは、富士通での企業勤めとバランスをとりながら、好きな伝統文化に関わる活動をされているそうです。
佐伯さんは、日本文化の魅力を「綺麗なところをありのまま、着飾ることなく伝えたい」という思いで、1年間の休学を経て、ニュージーランドでマオリ人の友人と共に「マオリ学部」で学びながら、世界に向けた伝統工芸品の発信をされています。
その根底には、「売れるかどうか」で伝統文化が継承されるか廃れていくかが決まってしまう日本の現状への疑問があるとのこと。
活動内容を聞いたGen Zメンバーから、伝統文化に興味を持ったきっかけを聞かれた佐伯さんは、椎名林檎さんの「神様、仏様」という楽曲を挙げました。もともとゲゲゲの鬼太郎のような妖怪などに興味があり、「神様、仏様」のMVに心を動かされたそうです。
「伝える」ためにはSNSなどのメディアの使い方も重要ですが、松本さんからは「こまめに発信し続け、伝えたい相手に合わせたメディアの使い分けが重要」という、エバンジェリストならではのアドバイスがありました。
また、「継承」という部分についても興味深い議論が行われました。時代と共になくなっていく文化もあるが、それでも残したいのは「単純に好きだから」と佐伯さんは言います。
そのような想いで留学をしたり、実際に職人さんに話を聞きに行ったりと、様々な活動をされている佐伯さんですが、辛辣な言葉を投げられたり、学生であるためか利用してくる人がいたり、批判的な意見も多くあるそうです。
しかし、「キラキラ活動と思われるのは「好き」という気持ちを見てくれているからだから、それで良い」という強く素敵な信念を語ってくださいました。
佐伯さんから活動を行う中での悩みが共有されたり、GenZメンバーや富士通エバンジェリストの松本さんから質問が投げかけられたり、活発なディスカッションとなりました。
参加を通して、企業やビジネスに対する固いイメージが、グッと変わった様子で、Gen Zのメンバーも大喜びでした。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
引き続き佐伯さんの活動を応援いたします。