活動報告

2021.06.07

Z世代にウケるオンラインイベントとは?「また参加したい」イベントや、1回あたりにかけられる金額など

次世代を担う人材の育成や地域の情報発信を手がけるNPO法人学生ネットワークWAN(以下、WAN)は、全国の10代〜20代(106名)を対象に「オンラインイベントに関するアンケート」(期間:2021/05/27〜2021/06/04)を実施いたしました。また、本調査結果をZ世代と読み解くイベント「Z世代と考える『オンラインイベントの未来』」を、6月8日(火)に開催します。

本調査では、オンラインイベントに参加したことがある人の割合、これまでの参加頻度や方法、ジャンル、参加してよかった/残念だと感じた体験が明らかになりました。これから参加してみたいイベントについても、自由回答で調査を実施。その場での出会いが人生を変えるようなイベントや、これまでにない体験を得られるバーチャルツアー、リアルとオンラインを組み合わせたレクリエーションなどが挙げられました。

※ 本記事における「Z世代」は、様々な定義を参考に、10代後半〜20代半ば(2021年6月現在)を指すこととし、調査も同様の10代後半〜20代半ば(2021年6月現在)を対象に実施いたしました。

調査結果 トピックス

1. オンラインイベントに参加したことがあるZ世代は86.7%。
2. 半数以上が「1ヶ月〜数ヶ月に1回程度」の参加頻度。
3. 半数以上が、「就活」や「学び」に関するイベントに参加したことがあると回答。
4. 8割以上がPCを利用。スマホは3割程度。
5. 使用ツールは約9割がZoom。
6. オンラインイベントは「無料」が約半数。「推しのイベントなら5000円出せる」という声も。
7. 「また参加したい」の鍵は、出会いや感動、新体験?
8. 内輪ネタや、配信側の準備不足が「残念」。
9. イルミネーションや音楽ライブのオンライン化に期待する声も。

1. オンラインイベントに参加したことがあるZ世代は86.7%。

回答者の9割近くがオンラインイベントに参加したことがあると回答しました。
オンラインでの講義や採用も増えている中、Z世代もオンラインイベントに参加する機会が増えていると考えられます。

2. 半数以上が「1ヶ月〜数ヶ月に1回程度」の参加頻度。

オンラインイベントへの参加頻度は、「数ヶ月に1回程度」という回答が最も多く32.5%で、「1ヶ月に1回程度」が24.8%、「2週間が1回程度」の14.3%、「週に1回程度」が8.6%と続きました。
参加頻度は、人によって様々であるものの、半数以上が「1ヶ月〜数ヶ月に1回程度」であることがわかりました。

3. 半数以上が、「就活」や「学び」に関するイベントに参加したことがあると回答。

これまでに参加したことのあるイベントのジャンルとして最も多くの回答が寄せられたのは「学びを目的としたイベント(セミナー型)」(61.0%)で、同じくセミナー型の就活イベント(55.2%)が続きました。情報収集として参加している人が多いと考えられます。
一方、参加したことのある人の半数が「交流会/ミートアップ」に参加したことがあると回答。会食やリアルイベント、サークル活動が制限される中、人との交流を目的にオンラインイベントに参加するZ世代も増えていると考えられます。
その他、およそ3割が「ミュージックライブ/コンサート」、少数ではあれど1割が「ライブコマース」や「展示会」参加したことがあると回答し、参加ジャンルも人によっては多岐にわたっていると言えるでしょう。

4. 8割以上がPCを利用。スマホは3割程度。

オンラインイベント参加の際に使用するデバイスは、スマートフォン(33.3%)を圧倒的に上回り、PCが81%を占めました。スマートフォンよりも画面が大きく、機能も制限されにくいなどの点から、PCが好まれる傾向にあると考えられます。
一方、テレビを使用するという回答はほとんど寄せられませんでした。その背景には、テレビに映す必要がないイベント(参加型やセミナー型など)に参加している、あるいは、PCやスマートフォン、タブレットなどをテレビに接続しモニターとして利用するという発想がない、そもそもテレビを持っていない、などの理由が考えられます。テレビへの馴染みが薄いZ世代が多い様子が窺えるでしょう。

5. 使用ツールは約9割がZoom。

オンラインイベント参加の際に使用したツールは、Zoomが85.7%。次いで、「その他ビデオ会議ツール(Microsoft Teams、Webex、Google Meet など)」が41.9%と、回答者のほとんどがビデオ会議ツールでのイベントを経験していると考えられます。同じく、一世を風靡した音声SNS「Clubhouse」や、比較的クローズドな交流な使用が多いと考えられる「SkypeやLINE電話などのビデオ通話」も利用されています。
一方、ライブ配信を視聴する形態であると考えられる「YouTubeやFacebook LIVEなどの配信ツール」も4割の回答者が経験。「その他」の回答として、Instagramや、U-NEXTなどの動画配信サービス、特設サイト(就活イベントやミュージックライブなど)も挙げられました。

6. オンラインイベントは「無料」が約半数。「推しのイベントなら5000円出せる」という声も。

「オンラインイベント1回あたりにかけられる金額の目安を教えてください」という問いに対しての回答は、「無料」から値段の低い順に回答が多く、半数以上が「無料」「500円以下」と回答。「コンサートは3000円以上でした」「推しのイベントなら5000円出せます」と言った意見も寄せられました。
オンラインイベントは、あくまでリアルイベントの代替であり、リアルイベントほどのお金はかけられないと考えるZ世代が多いと言えるでしょう。

7. 「また参加したい」の鍵は、出会いや感動、新体験?

「また参加したいと思ったイベントや、参加してよかったと感じた体験を教えてください。」「その理由を教えていください。」という質問に対して寄せられた意見を、下記にて一部ご紹介致します。これらを含む本調査における全回答から、Z世代がオンラインイベントに求める要素として「有益情報」「出会い・交流」「新体験」が多くを占めると考えられるのではないでしょうか。

・1日で多くの企業の説明を1度に聞けるイベント。
・尊敬する人のトークセッションが聞けた。

・オンラインイベントを視聴しながら、別媒体で専門家のコメンタリーを聞くことができた。
・自分の質問や意見を発言できるイベント。
・同じ志をもつ人に出会えた。

・大好きなバレエを自宅で見ることができることに感動した。
・コロナでないと思っていたライブが見れた。

8. 内輪ネタや、配信側の準備不足が「残念」。

「オンラインイベントに参加して残念だと感じた体験を教えてください。」「その理由を教えてください。」という質問に対して寄せられた意見を、下記にて一部ご紹介致します。
運営側の準備不足や、配慮の欠如、情報の不備などが「残念」という感想の要因であると言えそうです。

・登壇者が内輪で盛り上がっている
・運営だけが盛り上がっているイベント。
喋る機会が少なかったり、コメントを無視された。
・流れる動画が途切れ途切れで聴きにくかった。
・段取りが悪い。
・時間が長すぎて疲れた。
・雰囲気が分からないときがある。
・思っていたのと違った

9. イルミネーションや音楽ライブのオンライン化に期待する声も。

自由回答で寄せられた「こんなイベントに参加してみたい!というアイデア」を下記にて一部ご紹介致します。

・家にいながら、日常では見れないような絶景を見れるバーチャルツアーのようなイベント。
・ZoomやDiscordなどを用いたゲームのイベント。
・様々な業界で働かれている社会人の方とのオンライン交流会。
・否定をしないわきあいあいとした雰囲気のイベント。
・イルミネーションに関するイベント。
・全く別と思われる分野で活動している人が集まるトークイベント。
・匿名で人と話せる機会があったら参加したい。
・国際交流イベント。
・より良い音楽ライブの形をオンライン上で生み出していってほしい。
・参加料払ったら家にバルーンが届いて一緒に作る。

6月8日(火)開催】本調査結果をZ世代と読み解くイベント「Z世代と考える『オンラインイベントの未来』」

申し込みはこちら:https://onlineeventproduce6.peatix.com/view

団体概要

​【NPO法人学生ネットワークWAN】
学校や組織の枠を越え様々な人や組織が連携・共創するプラットフォームを目指し、全国で事業を展開する設立19年目のNPO法人。全国20地域の情報発信や、 全世界から出演・視聴・参加が可能な「拡張型」ラジオ番組の運営、「学生エバンジェリストアワード」や「地方創生大賞」をはじめとした全国規模のコンテストやイベントを数多く手がける。2021年現在、学生メンバーの追加募集も行っている。詳しくは公式ページにて。

<公式HP>
https://npowan.com/

<世界中から出演・視聴・参加できる拡張型ラジオ「FUKUOKA2020」>
https://peraichi.com/landing_pages/view/fukuoka2020

<イベントやメディアを含む活動報告一覧>
https://npowan.com/archives

LINEで送る
Pocket