2014.02.10
アンダス株式会社の前田社長にインタビューをおこないました!
本日は宜しくお願いいたします。
早速ですが自分という肩書きということで、今までの自分の歩みや意識について教えていただけますか?
高校1年からバンド形成し、高校卒業後バンドメンバーと東京へ行きました。バンドだけでは勿論食べていけませんのでテレホンアポインターのバイトをやりながらという感じで。
紆余曲折ありましたがバイト先に就職し、札幌の支店の支店長として転勤しました。
バイトの時代からそもそもベンチャーで実力主義の会社でしたね。結果を出す人間に任せるような会社でして、東証に上場するまで上り詰めていました。
上に言われた通りに仕事をこなす事(トップダウン)に違和感を覚えたため、28歳、ちょうどITバブルの時期に会社を辞めました。
ではそれから起業されたのですか…?
いえ、そのころ地元の福岡にあるウェブ制作会社へ誘われていましたので入社を決めました。喜怒哀楽を分かち合える会社がいいと思っていましたから、自分をリセットする事が目的でもありました。営業の仕事でしたが、ウェブ制作後のフォローまでサービス提供していませんでした。ですが、お客様からはアクセスを増やしたいといった要望も多く寄せられて…お客様が求めている事は集客サービスではないかと考え、そこまでサポートしたいと意志が固まってきました。
ではそれがきっかけとなって起業されたのですね。
先ほども言いましたが喜怒哀楽を分かち合える仲間が欲しい、楽しく仕事をしたいと思っていましたから(笑)1社ですべてのサービスを提供できる会社を創ろうと考え2004年にアンダスを9人で創設しました。
喜怒哀楽を分かち合える仲間というのは、具体的にはどういった感じでしょうか。
上から与えられた目標を達成するより、自分のたてた目標を達成した方が嬉しいじゃないですか(笑)主体性ですよ。主体性がある仕事のほうが楽しくないですか?
それに目標はみんなで話して決めた方が関わった全員が一生懸命仕事をしますし、結果が出ると全員喜びます。確かに目標を立てるまでに時間はかかるかもしれませんが、全員が同じ目標に向かうので達成のスピードは早いのではないかと思います。
関わる人すべて、これはお客様も社員もですが、含めて一緒に行うという感じですね。
自分の軸というものを教えていただけますか?
アルバイトの時代からからずっと営業で20代の前半から管理職だったので、会社をつくる事をずっとやってきたことは自分の中で軸になっていると思います。
この会社をつくるときに売上がすでにある状態であったことも、自信もって経営できる糧となっていました。
20代前半から管理職ということで、その実力はどうやってつけられたのですか?
人としゃべるのが好きでコミュニケーション能力があったからではないかとは思います。
すべて目標達成していた訳ではないですが、やりたい事をその時々でしていたことも自身に繋がっていたのではないでしょうか…幸せの価値観は変わって行くものですからね。博多に戻ってきた理由は、自分が満足する事つまり一緒に喜べる仲間がある事というのがパラダイムシフトをしたというイメージです。
むしろ会社をつくってからが苦しかったですね。
それはどうしてですか?
自分がトップダウン制で働いてきたということもあり、みんなでやって行く事を実現するのは時間もかかるので苦労しました。みんなが納得して賛成というまでの意思決定をする体制を形成するのに3年かかりました。
特にメンバーのコミュニケーションに苦労しました。
では3年間かなり悩んだということでしょうか。
考える事はあっても悩む事はないです。悩んでも解決するわけではないので。考える事というのはどうしたらうまく行くかということです。いくら皆で目標を立てるにしても、自分に確固たるものがないと基盤がしっかりしませんからね。目の前の課題をどうすればうまく行くか、“前田”という個人と仕事はリンクしているという感じでしょうか。やりたい事をやって、それでどうやって収入を得るかを考えていました。
ですから結果として、個人としてどうしたいか、アンダスとしてどうしたいか、みんながハッピーになるにはどうすべきかを考えてこれを軸に意志決定をすることにしています。
ハッピーの具体例などはありますか?
ハッピーの3要素って知っていますか?やりがい・環境・お金が3要素なのですが、“やりがい”とは事業の方向性を示します。“環境”とは、誰とやるかということです。つまり社内であるスタッフと社外であるお客さんを示します。優しいクライアントを選べるのは会社に余裕がないとできません。なので、新規の取引をするときはキーマンとなる人の考え方をきいて取引をどうするか決めます。これは社員を決めるときも一緒で、そうではないと何事も続かないと考えています。相手の気持ちを考えられる人がパートナーとして成り立ちますからね。それから“お金”ですがやりがいと環境を前提として、この中で収益が上がることです。あくまでやりがいを感じてお互いを信じてやりたい事をするのは判断基準の軸でもありますし大切なことですが、収益がないと会社が回らないですからね(笑)
フェーズがあります。会社が成り立たないとだめですから大前提としてアーリーステージは収益が上がる事です。
ではそれを踏まえて会社の未来を教えてください!
利益(賞与)を1人あたりどのくらいあげるかをきめ、逆算して目標たてています。人数の規模を目標たてた事はないですね。それに少数の方が1日1回はきちんとコミュニケーションができますし…あくまで“みんなで”にこだわっていますから。
とはいえハッピーを実現するためには人数を増やしたいという気持ちもあります。だいたい50人くらいにしたいですね…となると売上は5年以内に40〜50億が目標です。
ではどういう人材が欲しいですか?
思いやりのある人、通販事業、新事業をするときにリーダーシップをとって責任感を持ち、イニシアティブを発揮して自分で考え自分で動ける人が必要です。
新事業のポストで自分がしたいと率先して出来るようになるよう、社内でも変化が起きていますから、それに乗ってほしいです。
入社して1~3年目はどういった仕事をするのでしょうか。
ウェブマーケティング事業を学んでもらいます。その中でもベースになるのは検索エンジンを使ったマーケティングですね。買い手と売り手のマッチングを基礎にトータル的に仕事をしながら学んでもらいます。ウェブマーケティングはフィードバックが難しいのでPDCAサイクルを意識しています。それ以降は本人の意志を尊重したいと考えています。
最後に、前田社長にとって会社とはどういった存在ですか?
“国の縮図”です。臨機応変で中途採用もハンティングして行っていますが、毎年必ず1パーセントでもいいので新卒を採用したいと考えています。
“国の縮図”ですか…深いですね!!
本日はお忙しい中、有難うございました!
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